世界的な有病率が増加していることで先進国を中心として多くの人が恐れるようになっている疾患の一つに糖尿病があります。世界の人口の8%以上が罹患しているとされるのが糖尿病です。予備軍を含めれば世界の人口の1割をこえると考えられており、その有病者も着実に増加してきています。その自覚症状が認識されないことも多いのが特徴であり、喉の渇きや頻尿、疲れやすさといった曖昧な指標でしかわからないことも多々あります。しかし、高血糖の状態は多くの疾患のリスクを生むため、その治療と予防が必要になっています。
アカルボースは食後高血糖の改善に役立つ治療薬であり、食事によって血糖値が上昇してしまうのを避ける目的で使用されます。アカルボースはアルファグルコシダーゼ阻害剤として機能し、小腸からの糖の吸収を遅らせることでその効果を発揮します。糖尿病患者の多くでは耐糖能が低下しているため、食後高血糖が起こりやすいことが知られており、それによって他の疾患を併発してしまうリスクを低減させるのにアカルボースが有効に働くとされています。一方、予防についての研究も盛んに行われてきており、近年の疫学研究によってBCAAの摂取が予防効果を示すことが明らかになりました。BCAAは必須アミノ酸であるバリン、ロイシン、イソロイシンの三つのアミノ酸であり、食品中から摂取しなければならないアミノ酸として知られています。この積極的な摂取を行っていくことによってリスクが低下するというのが疫学研究による結果であり、BCAAの有用性を示すデータとして注目されています。糖尿病患者の増加を抑制するためにも周知させて取り組んでいくべき予防策となっていくでしょう。