糖尿病人口は増加の一途をたどっている疾患の一つであり、日本においては800万人以上の患者がいることに加え、その予備軍を含めるとその二倍以上になるとされています。多くの患者がいることから治療に向けた取り組みも広く行われてきており、アカルボースのような効果的な治療薬も開発されてきています。アカルボースは食後高血糖を抑制するのに有効な治療薬であり、根本治療にはならないものの、食後高血糖を抑制した結果として合併症のリスクを低減させることができます。そのため、薬物治療が必要とされた患者が初期から使用することが多いのがアカルボースです。糖尿病は血糖値が高い状態が続いた結果として様々な合併症を引き起こしやすいということが知られており、癌の発症や癌による脂肪のリスクを上昇させることが知られています。日本において患者の多い胃癌の原因の一つとも考えられており、胃全摘1型癌が発見されることも糖尿病患者にはしばしばあります。
進行がんである場合には胃全摘1型となることが多く、それによってハイリスクの手術を受けなければならなくなるのが事実です。しかし、さらに進行させてしまうと全摘手術すら行えない状況になる場合もあることから、適切なタイミングを見て胃全摘1型が実施されることがたまにあるのが実情です。胃切除や胃全摘の結果として食後高血糖を起こしやすくなるケースもあるということは糖尿病患者は意識しなければなりません。手術後は野菜を十分量摂取することを心がけたり、糖質の少ない食事をするようにするといったことを心がけて食後高血糖の予防をすることが大切になることは手術後の患者が自ら認識しなければならないことであり、必要に応じてアカルボースを使用することも検討が必要です。