食事としてでんぷん(米とかパンとか麺類など)を摂取する場合、まずアミラーゼによってオリゴ糖に分解され、さらに二糖類に分解され、最後に小腸のαグルコシダーゼによって、ブドウ糖に分解されて小腸から血液中に吸収されます。
血液中に入ったブドウ糖は膵臓から分泌されるインスリンホルモンによって、細胞に吸収され、さらに分解されてエネルギーがとりだされそのエネルギーで人は体を守ったり、身体を動かすエネルギーを得ているのです。
糖尿病と診断され、インスリンが出にくかったり、出ていてもインスリンの効果が悪い人の場合は、食後二時間くらいの血糖値が高くなり、この状態が続くと、手足がしびれる(神経障害)や目が見えなくなる(目の網膜の障害)や腎臓障害を起こします。
このような状態を避けるための薬としてアカルボースが開発されました。アカルボースは、食事としてとった澱粉をオリゴ糖に分解するアミラーゼ阻害作用と二糖類をブドウ糖に吸収するαグルコシダーゼの活性阻害作用があります。この作用により、小腸でのグルコースの吸収が遅れ、食後血糖値の上昇がゆっくりとなり、インスリンの分泌が遅れ、膵臓に負担がかからなくなります。アカルボースの商品名はグルコバイといい、他の血糖降下薬と一緒に用いられます。
食前に一日三回飲み、飲み忘れに気が付くと、食事中に飲んでもいいですが食後時間を置いて飲んではアカルボースの効果はありません。注意すべき事は飲み始めにお腹の調子が悪くなることがあります。お腹がごろごろしたり、軟便になったり回数が増えることがありますが、次第になれます。ただ、吐き気が強い場合は医師に相談をしましょう。他の高血糖治療薬と一緒に飲んでいると、低血糖になる場合が、あります。震え、寒さ、けいれん意識混濁が起きた場合はすぐにグルコース錠を飲みましょう。また、時折肝障害が報告されていますので、定期的に肝臓検査を受けましょう。