糖尿病とは何らかの原因で血中のブドウ糖が多くなってしまう状態をいいます。血糖値は高い状態であっても症状として現れることは少ないです。しかし血糖値が高い状態が長期間持続してしまうと、血管壁の糖化が進行しそれによって動脈硬化が進み、様々な合併症が起こってきます。例えば糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性末梢神経障害は三大合併症と呼ばれており、合併の頻度は高くなっています。その糖尿病の治療薬としてアカルボースという成分が含まれている薬が使用されることがあります。グルコバイという商品名でも広く認知されています。この薬は糖尿病の特に食後過血糖状態を改善する効果があります。炭水化物は消化管に存在する分解酵素によって単糖まで分解されて吸収されますが、アカルボースはこの分解酵素の機能を阻害することで糖の吸収を抑制するのです。
アカルボースとDPP-4の併用に関してですが、DPP-4はアカルボースと同様に糖尿病治療薬で比較的新しいタイプのものです。併用に関しては可能となっていますが、両者の組み合わせは併用注意と添付文書には記載されています。それはアカルボースとDPP-4の併用によって血糖値を下げすぎて低血糖となってしまうリスクがあるからです。低血糖になった際にはブドウ糖を摂取するようにしましょう。例えばオリゴ糖など多糖をとってもアカルボースの作用によって糖は吸収されないからです。
また糖尿病の診断基準に関して、空腹時血糖が126mg/dl以上、血糖値常時200mg/dl以上、ヘモグロビンA1C6.5以上とされています。ヘモグロビンA1Cは過去数か月の血糖値の上昇具合が把握できるため、診断基準としては特に有用となっています。これら診断基準を超える場合には医師による治療を受ける必要があります。